ベスパリブ

プログラミングを主とした日記・備忘録です。ベスパ持ってないです。

完璧な焼き鳥体験はない。完璧な人間がいないようにね。

焼き鳥を食べに、焼き鳥屋に行った。

焼き鳥が食べたくてしょうがなかったので、焼鳥屋に行った形となる。

私は今日は焼き鳥を阿呆ほど食う所存。全品制覇する構えだ。

その意気込みで友人と焼き鳥屋に着いた形となった。

とりあえず生ビールと、スピードメニューとしてもつ煮込み、串キャベツ、冷やしトマトを頼んだ。同時に焼き鳥を、かわ、つくね、ねぎま、レバー、ハツを頼んだ。

焼き野菜も食べようと、しいたけとプチトマトを注文した。注文したあとでトマトが被ったことに気づいた。

最初は野菜から摂ると良い。そんなことを考えながらキャベツと冷やしトマトをつまみ、もつ煮込みもつつきながらちびちび飲んでいると、腹が半分膨れていることに気づく。私は焼鳥を食べに来たんじゃないのか?

そして満を持して焼き鳥が到着した。

人と話しながらの食事は、食べるのが遅くなる。かわが好きなのでかわをまず食べる。次につくねが好きなのでつくねを食べる。次にねぎまが好きなのでねぎまのもも肉とねぎをかじったあと、レバーとハツにも手をつけようとするが、すでに冷めている。一度に注文し過ぎか、食うのが遅いからか。

私はまだ3串しか焼き鳥を食べていないのだが、すでに食事は終盤に差し掛かっていると思った。

もつ煮込みはまだいい。キャベツとしいたけなんて家で食えるじゃないか。プチトマトなんて別に好きじゃないじゃないか。なんで注文したんだ。

最後に豚バラを追加で注文する。腹は膨れていたが、まだ焼き鳥を食べなければという強迫観念、または惰性であった。

せせり、砂肝、なんこつ、ささみ、最初にメニューを見て食べようと思っていた焼き鳥たちは、ついぞ食べることはなく店を出た。

全品制覇するんじゃなかったのか?

一週間経ってもモヤモヤは晴れなかった。私は焼き鳥を食べるつもりで焼き鳥屋に行ったのに、焼き鳥をほとんど食べずに焼き鳥屋を出てしまったことを後悔していた。

リベンジとして、コンビニで焼き鳥を大量に買って帰ることにした。

かわともも肉を塩とタレで2本ずつ、つくね、お母さん食堂の炭火焼鳥、レバー。なんこつ唐揚げを買おうとしたが、焼鳥じゃないので自分を窘めた。私は焼き鳥を食うんだよ。缶ビールとハイボールを買って帰る。コンビニは最強であった。

家でアマプラとYouTubeを観ながら、焼き鳥を食べた。

焼き鳥は美味しかった。好きなアニメと配信を観ながら食べるのも良かった。しかし、ああ違ったのだなとも思った。私はあの日、ひさしぶりに会う友人と、ひさしぶりに食べる焼き鳥を楽しみにしていたのだなと思った。友人との会話は楽しかったが、焼き鳥という欠けたピースは、今日焼き鳥を食べてもあの日の埋め合わせは不可能なのだなと気づいた。

得難い機会を逸したのだと気づいた。

私は人間である。完璧な焼き鳥体験は、まだない。