ベスパリブ

プログラミングを主とした日記・備忘録です。ベスパ持ってないです。

冷凍食品の「レンジで2分50秒」という表記の意味と必要性

電子レンジの時間調整の種類には2つある。ダイヤル式とボタン式とだ。
ダイヤル式は昔のテレビのチャンネルを変えるときみたいに、ダイヤルを回転させて時間調整をする。それに対してボタン式は「10分」、「1分」、「10秒」みたいにボタンがあって、そのボタンを押す組み合わせで時間を調整する。

今回はボタン式の人向けの話である。

本題

さて本題なのだが、「レンジで2分50秒」という表記を見たとき、あなたならどうするか。素直に2分50秒温めるならば、「1分」のボタンを2回、「10秒」のボタンを5回押すことになる。しかし僕は違う。「レンジで2分50秒」という表記を見たとき、3分温める。つまり「1分」のボタンを3回押すだけでよい。正しい温め時間との誤差は10秒であるが、この10秒で冷凍食品のおいしさが劇的に変わるだろうか。いや、ない。本来ならば7回の手続きを、僕は3回で済ますことができるのである。これはライフハックである。

というかめんどうくさいのである。たかが電子レンジに入れて指定時間温めるだけの行為が、非常に億劫になってしまったのである。2分50秒という表記になんの意味があるのか?
7回のボタン操作をさせるほどにその時間指定にこだわる必要性は?開発者が3分と表記してくれれば、7回の操作を3回で済んだ人がどれだけいただろうか。差分4回分の時間損失である。いや、操作回数が多ければそれだけヒューマンエラーも多くなるはずなので、実際の時間損失は4回分を超えると見込んでもよいはずだ。ちなみにこれは大げさな話である。

2分50秒という表記の意味、その表記にこだわる必要性

意味は?必要性は?と疑問を呈したが、答えは出ている。その表記の意味は「最もおいしく食べられる時間」であるし、その表記にする必要性は「最もおいしく食べてほしいから」に相違ないだろう。はじめから答えを持っていることだが書かずにはいられなかった。めんどくさいのに7回操作させようとする冷凍食品に腹がたったからである。ぼくはこれから3回操作で生きていく。

ところで、「2分50秒表記を3分表記にするべき」というのは通用しないと考える。というか、してはいけないことだろう。開発者は正しい時間表記「2分50秒」を提示すべきだし、それを2分50秒温めるか3分にするかはユーザが勝手に決めればよい。この「ユーザが勝手に決めればよい」という部分を、ライフハックだなんだの言って、「3分表記にするべき」となったとき、その冷凍食品がおいしく食べられる正しい温め時間は失われてしまうだろう。

結局何が言いたいのか

自分でも意味が分からない文章になってしまったが、まとめると、

1.「レンジで2分50秒」の冷凍食品を2分50秒温めて食そうが、3分温めて食そうが、美味しさは大して変わらないはずである
2.2分50秒のボタン操作は7回。3分のボタン操作は3回。4回分の時間損失がある。
3.この「レンジで2分50秒」という表記は、上記の時間損失に見合うほどのおいしい温め時間であるのか?
4.時間損失に見合う見合わないの問題ではなく、温め時間は正しく表記するべきであるので、3.の問題提起は間違っているか、あるいはすべきではない。
5.2分50秒温めるか3分温めるかはユーザの勝手にすればよい

以上である。
もしかして冷凍食品の「レンジで2分50秒」という表記は、マニュアル通りに操作することだけが方法ではないということを教えてくれているのかもしれない。やはり大げさな話であった。